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Aventador SV / SVJ

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昨年後半あたりからアヴェンタドールのお話があり

特にSVとSVJの注目が改めて高いと思ったので

少し違いを書いてみます。

 

各所で比較や違いなどは書かれていますが、

スペック以外は簡潔に書かれているのが多いので、

掘り下げて比較してみたいと思います

 

まずは名前から

アヴェンタドールSV

Aventador LP750-4 Superveloce (Coupé / Roadstar)

LPは

「longitudinal posteriore(ロンギチューディナル・ポステリオーレ)」

後方縦置き、エンジン搭載位置を示しています

Superveloceは「Super Fast(スーパーファスト)」

超早い!…と書くと少し幼い感じがしますが、速さを求めたモデルということです

 

アヴェンタドールSVJ

Aventador Superveloce Jota (Coupé / Roadstar)

過去のミウラのレーシングバージョンのイオタ(Jota)に敬意を払い

SVのさらに高性能バージョンであることを示しています。

 

SVは前期アヴェンタドールLP700-4の世代、

SVJは後期アヴェンタドールSの世代がベースになっています

 

名前でも少し違いがあります。

実はLP~が後期には付いていません。

各所、記事やWikiなどでは後期にも付いていたり、

ランボルギーニのサイトだとSVにLP750-4が書いていなかったりと

混乱しがちなのですが

発表時はSVにはLP750-4の記載がありました。

 

 

前期と後期でCEOが違う為なのですが、

前期は2020年に復帰した現ランボルギーニCEO、

ステファン・ヴィンケルマン体制の下で発表され、

後期は前ステファノ・ドメニカリCEO(現F1グループCEO)体制の時に発表されました。

ややこしいですね。

LP~が無くなったのは「わかりにくいから」らしいです…

ただ、ステファン・ヴィンケルマン体制に戻ってから発表された

Aventador LP780-4 UltimaeとCountach LPI800-4はLP表記が復活しましたが

現行のRevuelto(レヴエルト)とTemerario(テメラリオ)にはLP表記はされませんでした。

ハイブリッドになり新時代を示す為でしょうか。

 

スペックとしては

———————-アヴェンタドールSV———————-

最高出力
750 HP (552 kW) @ 8400 rpm

最大トルク
690 Nm (507 lb.-ft.)@ 5500 rpm

車両重量
1525kg(乾燥重量)

ホイールベース
2700mm

ボディサイズ
4835mm(L) × 2030mm(W) × 1136mm(H)

サスペンション方式
ダブルウィシュボーン式サスペンション

サスペンションタイプ
ショックアブソーバーと水平スプリングを採用した

前方後方パッシブ・モノチューブ・プッシュロッド式サスペンション

タイヤサイズ
前 : 255/30 ZR20 ・後 : 355/25 ZR21

燃料タンク容量
90 L

 

———————-アヴェンタドールSVJ———————-

最高出力
770 CV (566 kW) @ 8500 rpm

最大トルク
720 Nm @ 6750 rpm

車両重量
1525kg(乾燥重量)

ホイールベース
2700mm

ボディサイズ
4943mm(L) × 2098mm(W) × 1136mm(H)

サスペンション方式
アルミニウム製ダブル・ウィッシュボーン式、

完全独立型フロントおよびリア・サスペンション

サスペンションタイプ
ホリゾンタル・ダンパーおよびスプリング付き

プッシュロッド式フロント/リア磁性流体アクティブ・サスペンション

タイヤサイズ
前 : 255/30 ZR20 ・後 : 355/25 ZR21

燃料タンク容量
85 L

 

最高速350km以上、0-100km/h加速2.8秒は共通です。

7速ISR、4WDシステムの第4世代Haldexも調整の違いはあるでしょうが

基本的には共通のシステムだと思います。

 

そんなに違いはないのか?と思いますが

サスペンションは磁性流体アクティブサスペンション

(MRS/マグネト レオロジカル サスペンション)の調整幅を変更、

アンチロールバーをSVに比較して50%上げ、ダンピングレート15%向上。

アヴェンタドールS世代から装備された後輪操舵システムと、

SVJから第二世代の車体制御用

LDVA(ランボルギーニ・ディナミカ・ビークル・アッティーヴァ)システムの恩恵もあり、

ボディワークと合わせて、操作性と足回りにアップデートが施されています。

ALA2.0(アクティブ エアロダイナミクス システム)による

空力特性の向上も見逃せません。

ダウンフォースを40%向上させながら、ドラッグは1%減少させています。

アップデートを施しながら、車両重量をそのままに留めたのは素晴らしいの一言です。

 

 

ニュルブルクリンク ノルドシュライフェ(旧北コース形式)のラップタイムだと

アヴェンタドールSVJ 6:44.97 (2018)

アヴェンタドールSV  6:59.73 (2015)

約15秒の短縮になっています。

SVJは約2年間市販車最速記録を保持していました。

 

スペックとしてはこのような変更でしたが、

やっぱり気になるのはデザインですよね

SVJ=グリーン

SV=レッド

 

 

次はRoadstar

SVJ=ゴールド

SV=ブルー

こうして並べると外装は

フロントフード/ヘッドライト/フロントフェンダー

ドア/ミラー/フロントガラス/Aピラー廻り

共通パーツはこのあたりでしょうか

 

 

SVJはフロントバンパーに空くALA用のダクトと

リアセクション中央のエキゾーストが目立ちます

エンジンフードとウイングの変更も大きい箇所ですね

エンジンフードはSVJでクイックリリース方式に変更されています。

 

ウェッジシェイプなので共通点は多いですが

SVは空気を切り裂いて、上から押し付ける設計

SVJは全面で空気を取り入れて、

積極的にダウンフォースを活用する設計に見えます。

私としてはフロントはSV、リアはSVJが好みです。

SVのウイングステーから下につながるようなデザインも素晴らしいですが。

これもYモチーフなんでしょうか。

 

限定台数は

Aventador LP750-4 Superveloce Coupé

 600台 / 4795万5883円(税別)

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Aventador LP750-4 Superveloce Roadstar

500台 / 5238万9883円(税別)

 

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Aventador SVJ Coupé

900台 /5154万8373円(税別)

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Aventador SVJ63

63台 / 6959万0303円(税込?) ※非公表

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Aventador SVJ Roadstar

800台 / 5714万3135円(税別)

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Aventador SVJ63 Roadstar

63台 / ※非公表

※プレスリリース記載価格

 

今では全てに約7000万円~のプライスが掲げられ、

2020~2023年の価格よりは落ち着いたといえども

ロードスターモデルは1億円を超えるものも少なくありません。

 

 

 

細かいスペックや乗り味などはカーメディアにお任せし、

デザイン的な比較と変更箇所をピックアップしてみました。

 


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